-為末 大(Twitter:https://twitter.com/daijapan)
(Wikipedia:http://ja.wikipedia.org/wiki/為末大)
為末 大(ためすえ だい、1978年5月3日 - )は、広島市佐伯区出身の男子元陸上競技選手・400mハードル日本記録保持者で、現在はスポーツコメンテーター・タレント・指導者などで活動中。株式会社R.project取締役。
僕もフォローさせてもらっていますが、今日こんなツイートが流れてきました。
どうぞ RT @chikara0218: @daijapan この一連の記述をブログに掲載させていただいてもよろしいでしょうか?
— 為末 大 (@daijapan) 2014, 2月 21
一寸僕も便乗させてもらいます。一連のツイートを、僕の備忘録も兼ねてまとめます。
おはようございます。今日は【アスリートが背負うもの】について
— 為末 大 (@daijapan) 2014, 2月 20
その子は砂遊びをするのが大好きだった。毎日砂場に行っては夕方になるまで夢中で何かを作っていた。あまりに毎日夢中になるものだから、気がつくと周りの子供よりも上手に作れるようになっていった。
— 為末 大 (@daijapan) 2014, 2月 20
ある日、その子の砂遊びを見た大人が言った。”この子には才能がある”段々とまわりに人が集まるようになってきた。”これはすごい””これはとても価値がある”気がつくと砂場の周りには人がたくさんいて、子供の手の動き一つ一つに喝采が送られた。
— 為末 大 (@daijapan) 2014, 2月 20
いつの間にか、子供の砂遊びは”楽しいからやっている”から”意味があるからやっている”に変わっていく。がんばれがんばれもっとがんばれ。やがて”つくりたい”が”つくらなければ”に変わっていき、少しずつ子供の眉間に皺がよるようになっていった。
— 為末 大 (@daijapan) 2014, 2月 20
ふと、ある時子供は思いついてしまう。”もし失敗したらどうなっちゃうんだろう”。その日から何をしていても、失敗してしまったときの事が頭から離れない。砂を持つ手が震えるようになる。失敗しないように間違えないように。その事ばかり頭に浮かぶ。
— 為末 大 (@daijapan) 2014, 2月 20
みんなをがっかりさせたくない。そんな想いだけで砂場遊びを続けていく。もう周りも見えず砂だけを見てどのくらい経ったのだろう。急に背中を叩かれたら知らない人が前に立っていた。”なんで砂場遊びをやってるの?”気がつくと涙が出ていた。
— 為末 大 (@daijapan) 2014, 2月 20
【終わり】横で別の子供が夢中で砂遊びをしている。僕もただ楽しいからやっていたのに、いつの間に変わっていったんだろう。ふと見回すとみんなが笑顔でこちらを見ているのに気づく。子供は腕をまくって砂を掴んだ。大丈夫と小さくつぶやく。やりたいようにやればいいんだ。
— 為末 大 (@daijapan) 2014, 2月 20
為末「(国費を使ってるんだから結果を出せという) この理論の危険なところは、税金が教育分野に使われているわけじゃないですか。そうなると公共教育を受けたら皆国のための結果を出さなければならないという話になってくる」 #daycatch 全くだな。
— 全編悪のヘボヤー (@heboya) 2014, 2月 20
とにかく選手が主役なんだという事だけ大事にしてほしいと思います RT @locatist0125: @daijapan ためさん、森元首相の浅田選手に対する発言をどう思いますか?
— 為末 大 (@daijapan) 2014, 2月 20
ご参考までに 荻上チキ・Session-22お知らせ森喜朗 元総理・東京五輪組織委員会会長の発言 書き起し http://t.co/2XzhpTkkjL via @Session_22
— 為末 大 (@daijapan) 2014, 2月 21
貴重な意見ありがとうございます。ちょっとまとめて書きますね RT @tuiteruday:結果が求められると思うのです。ど素人の意見で申し訳ないのですが、為末さんはどう思われますか??日本には、オリンピックに行けなくて、泣いた選手もいると思うのです。だから、結果で示さなければなら
— 為末 大 (@daijapan) 2014, 2月 21
二つご意見をいただきました。1つは自分の為の演技をするのではなく勝つ為にやるべきではないか。2つ目は敗者がいて代表として選ばれた以上は結果を出すべきもの。二つをひいて見てみると、一つ共通点があるように思います。それは”スポーツは勝つ為のもの”という点です。
— 為末 大 (@daijapan) 2014, 2月 21
自分の為の演技と勝つ為の演技が対立軸で捉えられていますが、これはおそらく違います。むしろ勝つ為に自分の演技に集中したり、楽しもうとしたりします。なぜならばそちらの方がパフォーマンスが高い事を経験知的にも、心理学的にもある程度知っているからです。
— 為末 大 (@daijapan) 2014, 2月 21
孔子の言葉ですが、”これを知る者はこれを好む者に如かず、これを好む者はこれを楽しむ者に如かず”というものがあります。楽しむ事が個人としては最上の戦略であるとおっしゃっているように思います。努力は夢中に勝てないんです。
— 為末 大 (@daijapan) 2014, 2月 21
また敗者に対しての責任ですが、一つ選ばれた人なのか、それとも勝ち抜いた人なのかによって考え方が違うように思います。例えば勉強をして大学に受かった人に、試験に落ちた人の事を考えてちゃんと結果を出せ、とは言い切れない気がします。
— 為末 大 (@daijapan) 2014, 2月 21
自分の力で勝ち取った地位に関しては、それはそれで完結させた方がいい気がします。別の観点で日本を代表しているというものはありますが、それはある一定の責任があるように思います。しかし、敗者に対しての配慮とは少し別問題ではないでしょうか。
— 為末 大 (@daijapan) 2014, 2月 21
最後になりますが、スポーツの語源はデポルターレと言います。憂さ晴らしのような意味で、その後遊びという意味も足されました。スポーツは勝つ為だけのものではなく、人がよりよく生きる為のものだと私は考えています。
— 為末 大 (@daijapan) 2014, 2月 21
選手には多少なりとも国費が投入されているという観点では確かフランスだったと思いますが、メダルという国威発揚面だけでなく、自分のしてきた貴重な経験を子供達や社会に伝える事で還元されるという考えでした。
— 為末 大 (@daijapan) 2014, 2月 21
スポーツ界にとって重要な機会だと思いますので、ソチ五輪パラリンピック後にご意見がある方が実際に集まって話をする機会を作りたいと今漠然と考えています。意見や素朴な疑問、反論等ある方はもし開催されたら是非参加してみてください。
— 為末 大 (@daijapan) 2014, 2月 21
そうだー RT @tanasaya: ツイート読むだけで満足せず為末さんの本読もう! RT @daijapan: 最後になりますが、スポーツの語源はデポルターレと言います。憂さ晴らしのような意味で、その後遊びという意味も足されました。スポーツは勝つ為だけのものではなく
— 為末 大 (@daijapan) 2014, 2月 21
僕なんですが、引用した件については今は確固たる意見を持ち合わせてません。
一つだけ持ってる意見が、「Twitterで長文を投稿されると、全文読みにくい。Blogに書いて欲しい」です。
...こちらで全文にまとめていました。
- 為末大学 オリンピックを考える
(nikkansports.com:http://www.nikkansports.com/sochi2014/column/tamesue/)