ゴールデンウィーク明けに流れてきたニュース記事。
- 「こんなクソみたいな人生」 黒子のバスケ事件、被告が法廷で吐露した「負け組」の思い (1/3)
(ITmedia ニュース:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1405/07/news041.html)
- 【黒バス脅迫犯】36歳の被告が吐露した犯行動機…"負け組"の絶望
(NAVERまとめ:http://matome.naver.jp/odai/2139629416485970401)
...一読みして、暗澹たる気持ちになりました。が、どうしても一筆書きたくてBlog記事にします。
僕が今読み進めてる「7つの習慣」。これと渡辺被告の言動を比較せずにはいられませんでした。
- 7つの習慣 セルフ・スタディ
(フランクリン・プランナー:http://www.franklinplanner.co.jp/learning/selfstudy/)
・ネット上の説明では、ここがわかりやすいかと想います。
7つの習慣のキーワードと被告の言動を対比させてみます。
- 基礎編:パラダイム
あなたはこれまでに、どんな思い違い、考え違いをしたことがありますか? その思い違いはどのような結果をもたらしましたか?
他の人にとってはごく当たり前の常識でも、あなたは違う意見••を持っているということはありますか? それはどういう意見ですか?
(http://www.franklinplanner.co.jp/learning/selfstudy/ss-03.html)
一連の事件を起こす以前から、自分の人生は汚くて醜くて無惨であると感じていました。それは挽回の可能性が全くないとも認識していました
(上記NAVERまとめより)
- 基礎編:インサイドアウト
ビジネスにおいて裁量権や相応のポジションが欲しければ、自分がそういうビジネス・パーソンになればいいのです。このように、“相手を変えようとする”(=アウトサイド・イン)のではなく、“あなたから変わろうとする”のがインサイド・アウトの考え方です。
(http://www.franklinplanner.co.jp/learning/selfstudy/ss-04.html)
自分は人生の行き詰まりがいよいよ明確化した年齢になって、自分に対して理不尽な罰を科した「何か」に復讐を遂げて、その後に自分の人生を終わらせたいと無意識に考えていたのです
(上記NAVERまとめより)
- 基礎編:自己信頼残高
たとえば、自分自身との約束を守れたなら、自己管理ができていると感じ、自己信頼残高を増やすことになります。反対に、約束を守ることができなかったら、自分自身に失望し、自己信頼残高が減るのです。
(http://www.franklinplanner.co.jp/learning/selfstudy/ss-08.html)
「生まれたときから罰を受けている」という感覚はとてもよく分かるのです。自分としてはその罰として誰かを愛することも、努力することも、好きなものを好きになることも、自由に生きることも、自立して生きることも許されなかったという感覚なのです
(上記NAVERまとめより)
- 第1の習慣:影響の輪と関心の輪
このように、私たちの身の上に起こる出来事や周囲に存在する物事は、関心の有無、そして影響を及ぼせるか否かで分類することができます。そのことをコヴィー博士は「関心の輪」と「影響の輪」という概念で説明しています。
(http://www.franklinplanner.co.jp/learning/selfstudy/ss-11.html)
供述調書にある自分が「手に入れたくて手に入れられなかったもの」を全て持っている「黒子のバスケ」の作者の藤巻忠俊氏
「手に入れたくて手に入れられなかったものをすべて持っている作者のことを知り、人生があまりに違いすぎると愕然(がくぜん)(とした)」
(上記NAVERまとめより)
- 第1の習慣:主体と反応
主体的な人と反応的な人をまとめると、次のように整理できるでしょう。
主体性を発揮する人:
人間が本来からもっている周囲に何が起ころうと、自分自身で判断し、言動を選択できる能力を発揮する人。人間として自分の人生に対して自ら選択し、自ら責任をとる
反応的な人:
何か起こったこと、いろいろなその人への刺激、問題、事件、出来事に対し、そのまま感情的に反応してしまう人。その反応に対して自己が責任を負う準備はできていない
(http://www.franklinplanner.co.jp/learning/selfstudy/ss-10.html)
この巨大な相手にせめてもの一太刀を浴びせてやりたいと思ってしまったのです。自分はこの事件の犯罪類型を「人生格差犯罪」と命名していました
(上記NAVERまとめより)
...これで十分でしょう。
黒子のバスケ事件を起こした渡辺被告は、明らかに「7つの習慣」の反対の思考と行動を行っていました。
渡辺被告は、小学校に入ってすぐいじめにあい、しかも父親に殴り飛ばされるなど、家庭でも否定され、30年前から自殺を考えていた
この事情を考慮しても、「犯人に堕ちるべくして堕ちた」としか言いようがありません。
連想で「なぜ『いじめ』『体罰』がダメなのか」の、明確な答えも浮かびました。
「いじめや体罰の被害者は、その被害経験により他人や周囲に対する、強く歪んだパラダイムをすり込ませてしまうから。」
その結果はご覧の有様。被害者が不幸になるだけでなく、時に被害者が加害者に豹変して不幸の拡大再生産をしてしまう。
ネットでは感情論も含めて色々言われてますが、被告の処罰は司法の手に委ねるとして、我々はいかに自分も周囲も含めて「他山の石」にするかが問われると想います。
自分で自分を「だめだ」とか「どうしようもない」とか「ゴミだ」とか「底辺だ」とか言っていると、もれなくそれになる。自分の脳は自分の言うことを常に聞いていることを忘れてはいけないと思う。発する言葉に気を付けた方がいい。魅力的な人間でこういう自己卑下する言葉を言う人に会ったことはない。
— ミドリのMK (@mido_7_) 2014, 5月 6
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