(元)うつ病患者の独り言 for はてなブログ

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今日のWeb

※2011/6/21、7/15追記:末尾の追記リンク先も参照してみてください。

  • エアコン除湿:冷房より電気代割高の場合も

(毎日jp:http://mainichi.jp/life/today/news/20090710k0000m020038000c.html

  • <エアコン除湿>冷房より電気代割高の場合も

Yahoo!ニュース:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090709-00000082-mai-bus_all

 エアコンの除湿運転は電気代が割高の場合も−−。東京電力は9日、「エアコンの冷房と除湿の上手な使い方」をまとめた。エアコンの除湿には電気代が割安なものと割高なものの2種類あることが知られておらず、カタログに明記しているメーカーも少ないためで、東電は「うまく利用してほしい」としている。

  • 『エアコンの「冷房」と「除湿」の上手な使い方』について〜「除湿」に関する使用状況のインターネット調査を実施〜

(TEPCO:http://www.tepco.co.jp/cc/press/09070903-j.html

<調査概要>
・調査方法:インターネット調査
・実 施 日:2009年6月11日〜12日
・対  象:(株)東京エネルギーリサーチの登録モニター321名
      ・一都三県にお住まいの主婦321名
      ・自宅に冷暖房エアコンを設置している世帯

・僕の勤める職場は、空調関連の会社なのですが、このニュースが伝えられると一瞬騒然となりました。
東京電力毎日新聞が、間違ってはいないが正確ではないニュースを流したせいで、余計なとばっちりがこっちに来ることになるかもしれません。

  • 再熱除湿ってどんな仕組みなのでしょうか?エアコンから室内の空気を吸ってエアコ...

Yahoo!知恵袋http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1211261212?fr=rcmd_chie_detail
・このQ&Aでだいたいあってますが、もう少し正しく詳しく解説しましょう。


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・エアコンの除湿の仕組みは、基本的に冷房の仕組みそのままです。冷房は(エアコンの暖房も)「ヒートポンプ」という仕組みを利用しています。ヒートポンプについては、下記のWebページを参照してください。

  • 現代家電の基礎用語: 第6回:エアコンの心臓部「ヒートポンプ」とは

(家電Watchhttp://kaden.watch.impress.co.jp/cda/word/2008/06/18/2467.html

  • ヒートポンプ

Wikipediawikipedia:ヒートポンプ

・念のため追記しますが、冷房で除湿が出来る仕組みは「冷たい飲み物を入れたコップに、空気中の水分が露になって付く」のと同じ。エアコン室内機の熱交換器が冷房で冷えると、空気中の水分が水滴になって付着し、その分空気が乾燥するというわけ。
(ちなみに熱交換器の水滴は、室内機内のドレンパン(水受け)で受け止めて、ドレンホース(排水ホース)で室外へ垂れ流すようになってます)
 
・それでエアコンの除湿機能ですが、実現方法で下記の種類があります。

  • 弱冷房除湿

◎冷房を、あまり温度を下げないように制御しながら運転して、湿度を下げる。
○古い型のエアコンから使われている。
・除湿効果・・・小
・温度低下・・・大
・消費電力・・・冷房とほぼ同等

  • 再熱除湿(ヒーター型)

◎冷房運転して、湿度と温度を下げた空気を内蔵ヒーターに通して、温度を上げて冷えすぎないようにしたもの。
○比較的新しいエアコンに搭載されている。
・除湿効果・・・大
・温度低下・・・小
・消費電力・・・冷房より大

  • 再熱除湿(循環型)

◎室内機内の熱交換器に、冷房動作させる部分と暖房動作させる部分を分けて作り出す。冷房部分で湿度と温度を下げ、冷房部分からの廃熱で暖房部分を動作させて下がった温度を上げることで、温度を下げずに湿度を下げる。
○最新型の高級機で導入されているものがある。除湿効果が高く消費電力が少ないが、構造が複雑になるため本体価格が高くなる。
・除湿効果・・・大
・温度低下・・・小
・消費電力・・・冷房とほぼ同等

  • 除湿効果で比較すると、「弱冷房除湿<通常冷房<再熱除湿(ヒーター型)�雕毒倎賾勝塀朶跳拭法�
  • 温度変化で比較すると、「通常冷房>弱冷房除湿>再熱除湿(ヒーター型)�雕毒倎賾勝塀朶跳拭法�
  • 消費電力で比較すると、「再熱除湿(ヒーター型)>通常冷房≧弱冷房除湿�雕毒倎賾勝塀朶跳拭法�

※右へ行くほど良い(除湿効果が高い、温度変化が少ない、消費電力が少ない)


・機種によっては、除湿モードで運転時は冷房と暖房を自動で交互に行って、温度を下げずに除湿するものもあるらしいです。

・で、既に自宅でエアコンを使ってる人、これから買う人が、「この機種は、どのタイプの除湿をしているのか」確認したいときですが、困ったことにカタログ等にも明示されていないことが多いのが実態です。
・大手メーカーの、最新型の高級機種は、「再熱除湿(循環型)」を採用しているものが多いようですが、実際に「再熱除湿(循環型)」「再熱除湿(ヒーター型)」「弱冷房除湿」のどれが搭載されているかは、各メーカーのお客様相談窓口に直接問い合わせるしかないようです。


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・あと、これからエアコンを設置する人への裏技伝授。
・どうしても購入時に値段に目が行きがちですが、廉価タイプや二流メーカーのエアコンは避けた方が無難です。多少値が張っても高性能機種を買いましょう。買った後使うときの電気代に、天と地ほどの差が出ます...電気代節約のために、エアコンを使う時間を減らして暑さ寒さを我慢するなんて本末転倒。
LDK等広い部屋(だいたい14畳以上)にエアコンを設置するときは、「大型機種1台」より「小型機種2台」を設置した方が得になることがあります。価格的にも消費電力的にも...除湿の時、「1台は冷房、1台は暖房」で運転すると「再熱除湿(循環型)」と同等かそれ以上の効果があります。
 
・7/17追記:追加検索情報掲載


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・2011/6/21追記:今年は「エアコン 除湿 冷房 消費電力 比較」等のキーワードで、この記事を検索してくる方が多数居ます。
参考情報を追加してみます。

  • 冷房と除湿ではどちらがお得? - その他(家電製品)

教えて!goohttp://oshiete.goo.ne.jp/qa/1470450.html?best_flg=true
・「No.3 ベストアンサー10pt」の回答が詳細で適切です。

  • エアコンの除湿、冷房、どっちが電力食う?

OKWavehttp://okwave.jp/qa/q1615673.html
・「ANo.6」(ベストアンサー)と、「ANo.8」が良回答です。

  • エア・コンディショナー 〜 7.冷房と除湿

Wikipediahttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%8A%E3%83%BC#.E5.86.B7.E6.88.BF.E3.81.A8.E9.99.A4.E6.B9.BF


・2011/7/15追記:比較実験をした良記事が出ました。

  • 家電-コラム-藤山哲人の実践! 家電ラボ-第3回:エアコンの節電法、実際どれだけの効果がある?

(家電Watchhttp://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/fujilabo/20110715_460561.html

 結論から言えば、「冷房」をしたいのであれば冷房、「除湿」をしたいのであれば除湿を選び、あとはエアコン側に任せるのが、良いようだ。「冷房」をしたいのに節電のために「除湿」を選ぶというような配慮は、よけいなお世話ということだろう。

■ 節電のしかたは数あれど、節電のセオリーは5つ! いや、やっぱりたった2つ!


 今回の実験を踏まえて、これから本格的な夏に向けたエアコンの節電ポイントは、以下の5つにまとめられる。

1)エアコンの設定温度を25℃から28℃に上げるだけで、電気代は2,000円近く安くなる

2)設定温度28℃なら、ドライ(除湿)運転より冷房運転した方が月2,000円安い

3)室外機の風通しをよくすると、月の電気代が1,000円安くなる

4)南向きの窓ではUVカットフィルムの効果が期待できる

5)カーテンを閉めると電気代が1,000円安くなる


 上に5つのポイントを挙げたが、機器側でなく、家側でできる工夫に限れば、次の2つセオリーに統一される。

セオリー1:屋外機の風通しをよくして廃熱を吸い込ませない
セオリー2:冷気を逃さない、外気を部屋に入れない

・本来、温度設定を変更したときにどれだけ消費電力が変わるか(=電気代が変わるか)は、エアコンメーカーの工場にある大がかりな試験室を使わないと、正確な測定や比較は出来ません...それでも個人が自宅でできる範囲内での比較実験としては十分参考になる記事だと、エアコンメーカーに勤める僕から見ても想います。

・補足:追加記事では「冷房より除湿の方が電気代が高い」実験結果が出ていますが、これは実験した家のエアコンの、実験時の気温を始めとした周囲状況によるもの。エアコンの機種、設置状況、室内外気温等の周囲環境により、結果は大きく変動するので、僕の書いた内容と矛盾するものではありません。