今夜はDVDで「第九」を鑑賞しました。
全4楽章で70分を超える大作のため、年末にその気にならないとなかなか聴く気になれません。
でも聴かないと年末になった気がしないのは、やはり僕が日本人だからでしょうか?
「なぜ日本で年末に「第九」を演奏するのか?」というのをGoogleで探してみました。
- http://www.dion.ne.jp/sauce/soboku/vol24.html
- http://www2s.biglobe.ne.jp/~ohfreude/11.htm
- http://www4.plala.or.jp/trillweb/c_symphony.htm
こんなに年末に演奏するのは日本だけ。海外では大規模な祭典で演奏される曲のようです。
「モチ代稼ぎのため...」というのはよく聞く話です。でも上のリンク先でもふれてますが、それだけではあまりにもわびしい話。
「今年の憂いを歌ってはらし、シラーの詩のように新しい年を歓喜で迎えたい」というのが理由ではないかと僕は想っているし、同じ考えの人が多いのではないでしょうか?
あと「第九」に関する記事を「おんがく日めくり」(http://www.yamaha.co.jp/himekuri/view.php)から
- http://www.yamaha.co.jp/himekuri/view.php?ymd=19990507
- http://www.yamaha.co.jp/himekuri/view.php?ymd=19981129
僕が聴いた「第九」は、小澤征爾指揮、サイトウ・キネン・オーケストラ、2002年収録のもの。
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小澤征爾と「第九」で想い出すのは、長野冬季オリンピックの開会式。
当時テレビで見ましたが、衛星中継で5大陸を結んでリアルタイムで合唱なんて、単に技術だけでないものすごいものを感じて、本気で感動したのを覚えてます。
あと記憶に残っているのが、ケープタウンの合唱団が「第九」に合わせて踊っていたこと。
変だけど、すごく感じのいいノリ具合だったなと。
今想い出すと、あれがアフリカの人たちの音楽の感性なんだな...声だけでなく体で表現する...
当時は変に見えたけれど、それもいいものかなと素直に想えるようになりました。
(23:36)
・2007/12/30追記
(月刊クラシック音楽探偵事務所:http://yoshim.cocolog-nifty.com/office/2007/07/post_eb8d.html)【2007/7/10】
・「第九」にも触れた、ベートーヴェンに関する面白い文章を見つけたので追記します。
・一寸引用
この曲、現在ではもちろん音楽史上未曾有の傑作として知られているが、純粋に作曲作品として見た場合、この曲はあまりにアンバランスで常軌を逸した音楽であることは否めない。冷静にこのスコアを見る限り「どうかしている」としか言いようがないのだ。
・まあ全曲演奏70分以上CD丸ごと1枚分、本命の第4楽章だけで25分くらいある代物。今となっては「長すぎて聴く人が途中退屈する」なんて、当の本人は微塵も考えなかったことだけは、僕も想像できます。