・気の重くなる話題だが、遅ればせながらも取り上げないわけにはいかない。
- 「我々が撃った」伊藤さん殺害、24歳容疑者認める
(asahi.com:http://www.asahi.com/international/update/0828/TKY200808280282.html)
アフガニスタン東部で日本のNGO「ペシャワール会」(本部・福岡市)の伊藤和也さん(31)が拉致され死亡した事件で、地元警察当局に拘束された容疑者の1人が取り調べに伊藤さんの殺害を認めていることが28日、わかった。アフガン政府はこの容疑者の身柄を情報機関に移し、背後関係などの追及を始めた。伊藤さんの遺体は同日、首都カブールに運ばれ、29日にも日本に向けて出発する予定。
- 「前日に伊藤さんを訪問」 対象特定、計画的犯行か
(静岡新聞:http://www.shizushin.com/news/social/shizuoka/20080829091457.htm)
犯行グループが事前に下見して拉致対象を特定し、当日朝も伊藤さん本人と確認した上で実行した計画的犯行だった可能性が高まった。
実行犯は警察に対し「前日に伊藤さんを訪れ、握手してあいさつした。とても親切な人だと思った」と供述しているという。
- アフガン現地で伊藤さんの葬儀、住民500人が冥福祈る
(YOMIURI ONLINE:http://www.yomiuri.co.jp/feature/20080827-4066805/news/20080828-OYT1T00846.htm)
午前8時半からジャララバードの同会事務所で行われた伊藤さんの葬儀では、同会スタッフ、地元の知事や長老らが次々に弔辞を述べた。現地の有力者らは伊藤さんのこれまでの活動に謝意を示した上で、「アフガン人として恥ずべきことだ」などと犯人グループへの怒りをぶちまけた。
- 社説1 伊藤和也さんの無念に何を思うか(8/29)
(NIKKEI NET:http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20080828AS1K2800228082008.html)
パシュトゥーン語を話し、地元の人たちに溶け込んで農業指導をしていた31歳の青年がアフガニスタン東部で拉致され、殺された。痛惜の極みである。卑劣な犯人を憎む。同時に伊藤和也さんが命を懸ける結果になったアフガニスタン安定のために何ができるかを改めて考える必要がある。
(中略)
ならば何をすべきか。非政府組織(NGO)に本土での危険な活動を期待するだけでいいはずがないのは自明である。秋の臨時国会に向けた与野党間の議論は、衆院解散をにらんだ政治論に陥りがちだが、いったんそれを離れ、日本が何をすべきか真剣な議論が求められる。(以下略)
・現地住民達に慕われた優秀な人材を「外国人だから」という理由で殺害したタリバンと実行犯に対して、激烈な怒りを抑えられません。事前に下見で会って「親切な人」と感想を持ったのならなおさら!
・とはいえ、「テロリスト殲滅」と武力をふるうのには賛成しかねます。それで解決するなら、とっくにアフガニスタンに平和が戻り、伊藤さんが死ぬこともなかった...
・どうすれば...我々はどうすれば...日本は何をなすべきか...僕ごときの浅知恵で何とかなるものでも無し、みんなで知恵を出し合うしかないでしょう。
・漠然と浮かんだのが、「みんなで幸せになりましょうよ」。いかにも日本人的発想ですが、「よそ者は追い出せ」的なイスラムテロ組織の思想が殺戮と破壊しか生み出せてないのだから、その逆の「みんなで幸せになりましょうよ」的思想がイスラムの地に広く根付いてくれれば...浅知恵だけど、そう願わずにはいられません。
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・話題転換
- 通りすがりのロボットウォッチャー 今わたしの欲しいロボは
(Robot Watch:http://robot.watch.impress.co.jp/cda/column/2008/08/29/1271.html)
・さすが物書き、上手い具合に書いてくれる。確かにこんなロボットならすぐ実用として欲しくなりそう。
・欲を言えば無味乾燥な機械的外観じゃなくて、「ちょびっツ」の「すもも」みたいな感じ(肩乗りロボット?)になるといいかな。二足歩行できなくても良い、肩から落ちずテーブルに座ってくれれば。
(ITmedia News:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0808/29/news012.html)
・電子加速器と聞くと、どっかの巨大な研究所にあって、直径数kmの施設で...とつい連想してしまうのですが。
三菱電機が開発した「ラップトップ加速器」は、独自の加速手法と電磁石の開発で、外径15センチ・重さ10キロという手のひらサイズを実現。試作機は990keVまで電子を加速することに成功しており、従来なら全長100センチ・重さ350キロ程度の加速器が必要だったという。
・技術的には凄くて、たしかに手のひらに載るサイズだが、10kgですか...片手じゃ持てん。