(元)うつ病患者の独り言 for はてなブログ

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昨日の紅白歌合戦の感想〜初音ミクが紅白に出ない理由

「今年も初音ミクは出演しなかった」
以上...と言うわけにもいかないことを実感しました。
 
紅白歌合戦は生放送生出演が原則。国内外からの生中継もありましたが、NHKホールのステージで観客の前で歌ってこその紅白です。今回は会場と別スタジオで、ステージに合わせて伴奏を生演奏をしているシーンの放送があったので、それを再確認することになりました。

さて、初音ミクを始めとしたVOCALOID紅白歌合戦に何故出てこないか...と考察してみます。
楽曲に関しては、十分紅白歌合戦に出すに値する優秀なものが、ニコニコ動画とかに十指に余るほどあるので、その中から曲作者とクリプトンに許諾を取ればクリアできるでしょう。
 
問題は「生出演」「生歌唱」。
ステージですが、VOCALOIDのキャラクターは実在の人物ではないのでステージ上に直接現れるのは不可能。むりやり生中継扱いのように曲に合わせたPVを映したとしても、録画放送と変わらないでしょう...つまり「生出演不可能」。
そして実際の歌唱。基本的にVOCALOID楽曲は、DTMによる打ち込みで歌唱も伴奏も制作されます。伴奏は生演奏に置き換えられても、歌唱はそうもいきません。歌唱データファイルをリアルタイム再生しても、あらかじめ録音した歌唱を再生するのと変わらないでしょう...つまり「生歌唱不可能」。
 
結論:VOCALOID楽曲およびキャラクターが、そのまま紅白歌合戦に出場するのは、「生出演」「生歌唱」が不可能なため、事実上不可能。
それでもボカロ楽曲とキャラが紅白に出る可能性を考えた場合、ボカロ楽曲を実在の歌手がカバーして、それで紅白に出場して、その中で舞台映像やバックコーラスという形でなら、可能性があるかも知れません。
 
1/2追記:VOCALOID楽曲およびキャラクターの紅白歌合戦出場のもう1つの可能性として「デュエット」「コラボ」がありそうです。
一昨年2007年の紅白歌合戦で、小椋佳が故・美空ひばりの映像とデュエットしましたが、それと同様の手法が使えるかも知れません。また、ニコニコ動画に人間の歌い手と初音ミクがコラボレーションした楽曲があります。「ロリコムとタイツォンが初音ミクと××× 「ブレイクアウト!」」(http://www.nicovideo.jp/watch/sm5651671
 
ということで、今後僕は「初音ミクを紅白に出せ」とおおっぴらには公言しないことにします。
 
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それで、実際に紅白歌合戦を視聴した感想。箇条書きにしてみます。(敬称略)

・全般としては「歌合戦」らしくて良かった。視聴率の結果はともかく内容は「合格点」をつけて良いと想う。

・歌の下手くそな初出場アイドルがいなかった分、華に欠けたが聴き応えがあった。

浜崎あゆみは、本当に右手に全治3週間の怪我をしていたのか?

・大橋のぞみの特別扱いぶりは...それでも鼻につかなかったのは、演出が良かったのか本人の徳のなせる技か。

・エンヤの歌唱はCDをそのまま流したのでは?と勘違いするほど。

小林幸子のラスボスぶりは相変わらず。でも今回は一寸資金とパワー不足のような気が...不況のせい?

・羞恥心with Paboのステージのカオスぶりは面白かった。

北島三郎の「北島丸」。新宿コマ劇場でこれをやってたのか...金を取るステージ演出だったのが納得。

・「ギフト」という同名異曲で2組いましたね。ポルノグラフィティのよりMr.Childrenの曲の方が僕は気に入った。

・初大トリの氷川きよしですが、一寸重みが足りなかったか...でも沈滞ムードの世間に活を入れるという点から、起用も選曲も悪くはなかったと想います。
 
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21:45追記:Blog書きを途中で中断して、夕食を食べて「ウィーン・フィル ニューイヤー・コンサート2009」を視聴してきました。
いや〜、紅白にしろウィーンフィルにしろ、やっぱり「生」はいいものですね〜。
 
今年は「この曲をVOCALOIDに歌わせたらどうかな?」「この曲を『歌ってみた』でニコ動に投稿したらどうかな?」と、ついつい考えながらの視聴になりました。
おぼろげながらの感想は、「芸能界で話題になる曲と、ニコニコ動画で話題になる曲の傾向は、大きく異なる」。NHKスタッフ選考と、僕のニコ動視聴傾向という、大きなバイアスがかかってますが、間違いはないと想います。
 
・同じ「桜」を題材にしても、「いきものがかり」の「SAKURA」(http://www.oricon.co.jp/music/release/d/642342/1/?id=ytp)と、「【 初音ミク / 桜ノ雨 】オリジナル曲」(http://www.nicovideo.jp/watch/sm2406770、今日時点で50万回再生)、どちらが大きな共感を呼んでるでしょうか?

・今回の紅白登場曲で最もニコ動に近いと想われる「Perfume」の「ポリリズム」(http://www.oricon.co.jp/music/release/d/722631/1/?id=ytp)が、今ひとつ精彩を欠いたように見えた。

・「秋川雅史」「天童よしみ」「森進一」...この人達の曲をVOCALOIDに歌わせることは出来ても、歌唱の雰囲気まで再現するのはまだまだ無理だなぁ。

・「北山たけし」の「希望の詩」(http://www.oricon.co.jp/music/release/d/757697/1/?id=ytp)、「森山直太朗」の「生きてることが辛いなら」(http://www.oricon.co.jp/music/release/d/775336/1/?id=ytp)...こういう曲はプロならではで、ニコ動に投稿するアマチュアには作れそうもない。

・逆に「ryo」の「初音ミク が オリジナル曲を歌ってくれたよ「ワールドイズマイン」」(http://www.nicovideo.jp/watch/sm3504435、今日時点で183万回再生)、「OSTER project」の「【初音ミク】ミラクルペイント【オリジナル曲】」(http://www.nicovideo.jp/watch/sm1588476、今日時点で73万回再生)...こういう曲はニコ動ならではで、売上を上げるのが至上命題のプロには作れないだろう。
 
...以上、感想の羅列をしてみました。
 
1/2追記:参考

  • NHK「紅白」視聴率は42.1%=3年ぶり40%台に

Yahoo!ニュース:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090102-00000011-jij-soci