(元)うつ病患者の独り言 for はてなブログ

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探査機「はやぶさ」の映画を見てきました。

※探査機「はやぶさ」が、予定通り地球に帰ってきました!
(当日のBlog記事:2010/06/13 - Sunday:http://d.hatena.ne.jp/hal_dynast/20100613#1276433236

  • 上坂監督と迎える「HAYABUSA」 (トークショー)※午後の部:字幕投影あり

(浜松科学館:http://www.hamamatsu-kagakukan.jp/planet/tokubetsu/tokubetsu20100605.html

アストロアーツhttp://www.astroarts.co.jp/news/2010/05/14hayabusa/index-j.shtml

探査機「はやぶさ」の地球帰還を間近に控えた6月5日、浜松科学館で人気プラネタリウム番組「HAYABUSA 〜Back to the Earth〜」の特別投影が行われる。43分のノーカット版で、同作品の上坂浩光監督による講演や、視聴覚障害者がはやぶさとの旅をより楽しめる音声・字幕付の回もある。


見に行ってきました、浜松科学館までバイクで2時間(途中休憩込み)かけて。
見たのは午後の部。15:00から、視聴覚障害者のために字幕とFMラジオを利用した副音声つきのバージョンです。
プラネタリウムの施設を使用した上映なので、全天に映像が映し出され迫力満点でした!後ろから地球のアップがやってくるところとか、小惑星イトカワに接近して頭上に至近距離からの大写しになったところとか、探査機はやぶさのすぐ脇を通り過ぎる視点とか...
そのほんの一部を「予告編」でどうぞ。(後述しますが、ぜひプラネタリウムで本物を見てください!)

  • 全天周映像『HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-』予告編【高画質版】

ニコニコ動画http://www.nicovideo.jp/watch/sm6788047
 D
 

  • 本編の映画の感想

さすがプロがCGの技術の粋を尽くしただけあって、ニコニコ動画MMDなんかとは画像の精緻さが違う...比較するのが間違いですね。
表現も、小惑星イトカワにタンカーの画像を重ねて大きさを実感させたり、小惑星イトカワの内部構造を表現するために真っ二つに両断して見せたりと、随所にプロの工夫が見られます。
でも、登場人物(?)は事実上探査機はやぶさだけ。JAXAスタッフとか、はやぶさの擬人化とか、解説萌え美少女とかは、「全く」ありません。
また演出も、「こんなこともあろうかと」的ウラ話や、技術解説とか無くて、音楽に乗せた情緒的演出を全面に押し出していて、初見当初は「なんか期待していたものと違う」と想いました。(後で解消するのですが)

  • 上坂監督の講演の感想

本編上映後、この映画を制作した上坂浩光監督の、映画の解説やはやぶさ関連最新情報の講演がありました。(本編上映前にも登場して挨拶を行っています)
視覚障害者のために、上坂監督の講演内容を2人の女性スタッフが3台のパソコンを駆使して、リアルタイムでテキストに起こしてプラネタリウムの画面に字幕表示させていました。
上坂監督によると、この映画の制作に当たりJAXAスタッフに多数のインタビューもして、当初はそれを映像に使うつもりでしたが、枠の無いプラネタリウムのスクリーンでの演出を考えた結果、「心があるとしか思えないはやぶさと共に、観客もイトカワへ向けて旅をしてその場を体験する」ことを念頭に置いて制作したとのことです。
なるほど、それはそれでアリだ。ニコニコ動画等にUPされている技術系やサブカルチャー系とは違った切り口で表現したということで、初見の僕の違和感は解消しました。
観客からの強い要望で、BD及びDVD化されて発売されますが、全天球スクリーンで上映するのを前提に制作した作品なので「出来ればプラネタリウムで、健常者なら字幕や音声解説無しで見て欲しい」とのことでした。

  • 余談

あと監督と観客の質疑応答も少しありました。
ところで、この作品が完成して上映が始まったのは昨年2009年4月から...ということは、2009年11月の「イオンエンジン3基目故障、残り1基で推力不足、地球帰還の危機・・・故障したイオンエンジンのニコイチで推力確保、地球帰還続行」という「真田運用」顛末は、この映画には含まれていません。
そのことを観客に問われた上坂監督は、「本当にどうしようかと思った。映画を作り直さなければならないかとまで思った...復活してくれて本当に嬉しかった」と語っていました。
僕個人的には、はやぶさと共にイトカワ探査を行った探査ローバ「ミネルバ」の話が、映画でも講演でも全く出なかったのが少し残念でした。


・追記:最近の探査機はやぶさのニュース記事

  • 探査機はやぶさ13日地球へ 7年ぶり、豪砂漠に

(47NEWS:http://www.47news.jp/CN/201006/CN2010060501000376.html

 宇宙航空研究開発機構は5日、小惑星探査機「はやぶさ」の地球帰還に向けた軌道修正に成功したと発表した。小惑星イトカワ」の砂が入っている可能性のあるカプセル部分が、13日深夜にオーストラリアに落下することが確実になった。

    • » TCM-3、地球外縁部からWPAへの誘導目標変更完了について

JAXA 〜 Hayabusa Live:http://www.isas.jaxa.jp/home/hayabusa-live/?itemid=547)【2010/06/05 14:37 JST

  • 【50億キロの旅路 「はやぶさ」帰還へ】(上) 小惑星へ2度の“着陸”

MSN産経ニュースhttp://sankei.jp.msn.com/science/science/100530/scn1005302050002-n1.htm

  • 【50億キロの旅路 「はやぶさ」帰還へ】(中)“不死鳥”あきらめず模索

MSN産経ニュースhttp://sankei.jp.msn.com/science/science/100601/scn1006010802000-n1.htm

  • 【50億キロの旅路 「はやぶさ」帰還へ】(下)挑戦の数々ほとんど達成

MSN産経ニュースhttp://sankei.jp.msn.com/science/science/100602/scn1006020813001-n1.htm

  • 【Web】頑張れ!!はやぶさ 地球帰還へ 個人制作アニメ人気

MSN産経ニュースhttp://sankei.jp.msn.com/science/science/100603/scn1006030729000-n1.htm

・その個人アニメ。前述の通り、切り口は見てきたプラネタリウム映画と別視点で、3DCGのクオリティも差がありますが、プロでない個人が1人で作ったとは想えない出色の出来です。

ニコニコ動画http://www.nicovideo.jp/watch/sm8542502
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ニコニコ動画http://www.nicovideo.jp/watch/sm10301677
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・第三話(帰還編)、鋭意制作中のようです。第二話(2010年04月06日)から半年後の見込みらしい。(上記「第二話」コメントより)
・もっと「探査機はやぶさ」の情報や動画を見たい方は、こちらからどうぞ(動画閲覧はニコニコ動画アカウントが必要)

ニコニコ大百科http://dic.nicovideo.jp/a/%E6%8E%A2%E6%9F%BB%E6%A9%9F%E3%80%8C%E3%81%AF%E3%82%84%E3%81%B6%E3%81%95%E3%80%8D