(元)うつ病患者の独り言 for はてなブログ

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初音ミク ライブパーティー 2013 in Kansai 参加レポート【長文注意】

(公式サイト:http://5pb.jp/mikupa/

公演概要
 タイトル:初音ミク ライブパーティー 2013 in Kansai (ミクパ♪)
  -39's Spring the 3rd Synthesis-
 公演日:2013年3月9日(土)
 会場:和歌山ビッグホエール
 開演時間:3月9日(土)14時開演(予定)

  • 事前関連リンクまとめ

(2013/03/08 - Friday:http://d.hatena.ne.jp/hal_dynast/20130308#1362736660

(ライブ・セットリスト情報サイト|SetList!:http://setlist-live.com/hatsune-miku/2343.html

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お待たせしました。帰ってきてから疲れで半日寝て、午後から日用品の買い出しと旅行の後片付けをして、夕方になってからやっとレポ書きに取りかかりました。

当日の現地の熱狂ぶりは、Twitterハッシュタグをたどればその一端がわかると想います。

たどって想い出に浸りたいところですが、見だしたら止まりそうもないので、自分の見聞きした範囲内でレポを書いていきます。


前夜静岡を出発して、3月9日当日早朝に大阪着。最寄りネットカフェで朝食と身支度をしてから、JRで和歌山へ。
IT技術が高度に発達したおかげで、何時でも何所でも必要な情報を入手できます。電車の中でTwitterハッシュタグを追って、9時過ぎには会場に物販の大行列が出来ていることを把握...この時点で物販を諦めました。

和歌山着は11時過ぎ。会場周辺の大混雑は分かっていて物販も諦めていたので、混雑を避けて昼食を取ってから会場入りすることにして、事前に情報を入手していたイベントカフェへ。

  • マジックアワーカフェ〜ボカロカフェタイム

http://d.hatena.ne.jp/hal_dynast/20130310#1362908378

13:00過ぎ、臨時バスで和歌山駅前から会場のビッグホエール入り。市バスが臨時便を多数運行していたことからも、地元和歌山の歓迎と尽力ぶりが窺えます。
広い駐車場にはボカロの痛車が並び、広場にはそこら中にボカロコスの女性客。客層は圧倒的に若い男が多いですが、白髪の目立つ中高年や、親にコスプレさせられたと想われる子供も見受けられました。

時間が無いのですぐ会場入場列に並びます。
入場列は比較的スムーズ、開演30分前には着席できました。全席指定で、僕の席はアリーナ席の一番後ろ...ミクさんが遠いよorz
これなら2階席の方が見渡しが良かったはずだと...


14:10過ぎ、予定より10分ほど遅れてライブコンサート開始!

...コンサートの様子は、千の言葉を費やしても説明しきれません。観客の生の感想は、Twitterの「#mikupa」ハッシュタグの膨大なツイートを追ってくれとしか。(Twitterまとめはまだ出来ていないようです)
そこで、自分の備忘録キーワードから、僕なりの感想をまとめてみます。

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10分間の休憩を挟んで、3時間のコンサートで、アンコールも含めて全39曲を披露。昨年参加した「最後のミクの日感謝祭」が2時間でも物足りなかったので、これくらいで丁度おなかいっぱいかな?

・今回のライブで僕が感じたテーマ、その1「楽器の競演」。
今回のライブでは、バックバンドは伴奏の演奏だけではなく、パート全員にソロプレイの見せ場が用意されていました。
あたかもミクさんを初めとしたVOCALOIDを「声の楽器」に見立てて、ギター、ベース、キーボード、ドラム、パーカッションの楽器達と「競演(共演)してみました」という感じです。
一歩間違えばソロプレイが暴走してコンサート全体をぶち壊すリスクがあったはずですが、今回は何とか上手くいったようです。ミクさんだけのライブではない、ステージ上の「全員が出演者」とする演出は、良い試みだと想います。
実際ミクさん達退場後一番最後に、バンドメンバー全員がステージ前に並んで挨拶した時、ミクさん達と同等の拍手と歓声が観客から送られました。

・今回のライブで僕が感じたテーマ、その2「演出の試行錯誤」
ミクさんを、3DCG映像でディラッドスクリーンを使ってステージ上に「召喚」するのは、既に見慣れてしまった感があるので、スタッフはいかにステージを盛り上げるかという演出に、今回は力を入れたようです。

・2階建てスクリーンの1階でミクさんが歌ってる時、2階スクリーンに様々な演出映像を映す。
・翼の生えたミクさんが、1階スクリーンから2階スクリーンへ浮き上がり、翼が消えた後2階スクリーンから1階スクリーンへ飛び降りる。
・城の舞台セットが使用された。背景映像では無く、実体のある大道具のセット。
・ミラーボール、レーザー光線、サーチライト等の演出を多用。ただ使うだけでなく、曲に合わせた使い方をしていた。(配色、動き、etc)
・本物の炎を演出に使った。防火対策と許可が大変だったはず。

etc.

観客が、登場するボカロキャラや曲に合わせて、サイリウムを使い分けることまで含めて、会場全体を演出する「総合舞台芸術」を志向してるような感じを受けました。
ただしこれらは、まだ試行錯誤の段階で、今回のミクパではコンサート全体での演出の統一感が、あまり感じられなかったです。どんな演出をすれば、どんな効果を使えば、よりステージが盛り上がるか試している、過渡期のような印象もありました。

・今回のライブで僕が感じたテーマ、その3「地道な技術改良」
今回のミクパで、解る人が見て一番の技術改良は、「ミクさんの背後でギターを弾いている」だと想います。
ディラッドスクリーンに後ろからプロジェクターでミクさんを映して、ステージ上に「召喚」するのは、2010年の「ミクの日感謝祭」で完成の域に達してしまい、その後ニコニコ動画の「ニコニコ技術部」で、同様の手法を個人でも出来る方法が確立しました。
この方法では、スクリーンの真後ろにプロジェクターを置かねばならず、舞台装置や演奏者を置けないという技術的及び演出的問題がありました。
今回のミクパでは、僕の見立てではディラッドスクリーンの斜め後ろ、真正面から見て上辺の両端に当たる場所2カ所にプロジェクターを設置して、ディラッドスクリーン上で2台のプロジェクター映像が一致するようにしたようです。プロジェクターは前述した「城の舞台セット」に隠すように設置されていたようです。
このおかげで、スクリーン真後ろに空間を作ることに成功しました。実際にやるために数多の問題を解決したでしょうけど(例、斜め投写映像をズレなく一致させる)
スクリーン無しで映像を映せるホログラム技術のような、画期的なブレークスルーは未だありませんが、このような地道な改良は常に続けられているのは素晴らしいことで、スタッフに敬意を表します。

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書きたいことを書いていたら、随分長くなってしまいました。もう一寸お付き合いを。
全体の感想でなく、ピンポイントな感想を列記。

KAITOが「千年の独奏歌」を歌ってくれた!しかも曲に合わせて、何も無いところから横笛を取り出して吹いて、終わるとさっと横笛を引っ込めた...これだけでも金払って見に来た甲斐があった!

MEIKOの出番が1曲だけで終わってしまった時「えー!せめてもう1曲歌ってよ!」と想ってしまった。会場の雰囲気もだいたい僕と同じだった。

・アンコールのアンコールも終了後、誰も音頭を取らなかったのに会場全体で「三本締め」...この一体感は絶対忘れられない!これこそ「会場勝ち組!」

会場は十分広くて素晴らしかったですが、交通の便が必ずしも良いとは言えない和歌山市
そこへ集結した観客5000人。(主催者発表
5000人のために、今出せる最高の技術と演出を披露した、バンドメンバーと運営スタッフ。
こんな大がかりな大騒ぎを受け入れた、和歌山市と市民の方々。
その他、今回のミクパ和歌山開催に尽力した全ての方々。

そして初音ミクさん、鏡音リンちゃん、鏡音レンくん、巡音ルカ様、MEIKO姐さん、KAITO兄さん。

...皆さんお疲れ様でした&ありがとうございました!!またミクパで会いましょう!!