(元)うつ病患者の独り言 for はてなブログ

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「マジカルミライ」コンサートが失敗だった理由(9/1追記および誤記訂正)

先ほど「マジカルミライ」コンサートは「失敗」だったとツイートした理由を説明します。

参加した大多数の人は、コンサートは「成功だった」と言うでしょう。多分それは間違ってません。
でも、僕を含めたスタンド席の観客の一部は、間違いなく「失敗だった」「良くなかった」と言うはずです。

結論から書きましょう。
失敗の理由は「ステージ上のミクさんが、よく見えなかった」。
失敗の原因は「技術的理由」と「仕様の限界」です。

ミクさんが見えなかった理由は、ディラッドスクリーンに後方から投射したプロジェクターの光が直接目に入って、投影されたミクさんに重なってしまったため。
ニコニコ生放送で見てた人は、立ち位置によってミクさんの足元や股間が光って見えるシーンが何度も有ったはずですが、あの光がミクさん全身と重なってしまった状態を想像してください。

その証拠に、アリーナ席の観客は全員総立ちだったにもかかわらず、その後方上のスタンド席の僕の周囲は誰も立ち上がらず、声援も戸惑い気味。多分周囲の人もミクさんが見えなかったからでしょう。

後方投射で映し出すディラッドスクリーンを使ってる限り、この問題は避けられません。
今まで問題が顕在化しなかった理由は、会場が小さかったためプロジェクターの光が直接目に入る場所に観客が居なかったからでしょう。
また今日の昼コンサートは、アリーナ席のみでスタンド席を使わなかったため、問題が顕在化しなかったと想います。

また、演出の問題にも少し触れます。
今回は、演出の効果にサーチライトを多用していましたが、その多くは上向きに投射されていたため、その光もスタンド席では直接目に入ってきて、ミクさんをより見にくくしていたことも指摘しておきます。

今回はハコが大きすぎました。
アンコールの掛け声が会場全体で揃わなかったのも、それが原因だと想います。
技術的問題が解決しない限り、今以上の大きさの会場では今日の僕のような不満を訴える客が続出する可能性が高いです。
この記事を「マジカルミライ」スタッフが読んでくれて、次回以降の開催で改善してくれることを、強く希望します。

追記:この記事では、コンサートの技術的問題のみ取り上げています。
選曲、演奏、演出等については、僕は論評しませんのでご了承ください。

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・9/2追記
この記事に反応してくれた皆さん、ありがとうございます。
スタンド席にいた少なからぬ人が、コンサートで初音ミクの姿をよく視認することが出来なかったようです。

  • マジカルミライレポ「もはやサイリウム振ってる場合じゃない」

(ボカロとヒトのあいだ:http://d.hatena.ne.jp/cobachican/20130831)【8/31】
cobachicanさん、やはりあなたも参加されてましたか。

センターやアリーナ席では「まぶしくて見えねー」とか「ミクさん薄い」とか不平不満があったようですが、ライブは出たとこ勝負だから諦めろ、割り切って楽しめとしか言いようがないです。僕は最高でした、はい。

僕は、その意見には賛同できません。

「イベント運営でミスやトラブルがあっても、皆が楽しければそれでいい」というのは、同人イベントや無料イベントではそれで通っても、営利企業が行う商業イベントでは許されません。
そもそも「高いチケット代を払ってコンサートを見に行ったら、お目当てのアーティストが出てこなかった」事態が起きたら、普通なら公式謝罪発表、こじれれば「チケット代返せ!」騒ぎになってもおかしくありません。

それ故、ミクさんを初めとしたVOCALOIDの「商業イベント」は、もっと堅実になるべきと僕は考えます。
営利企業の商業イベントは「ビジネス」です。ビジネスは「商品やサービスを提供して、その対価としてお金をもらう」のですから、原則金を払う誰もがそれに見合った「エクスペリエンス」を受ける権利があり、それを満たせないなら金は払えない...当然です。

だから、cobachicanさんの記事後半やつけられたコメントにもあるとおり、ボカロ界隈はもっと個人や同人の創作活動やイベントに焦点が当たるのが望ましいと、僕も想います。
技術や演出の新しい試みは、同人や個人がもっと積極的に挑戦してほしい。お披露目するのは数十人〜数百人程度の小さなハコでいい。
営利企業は、同人や個人が開催するイベントを、資金面等で後押ししてくれるとありがたい。そこで成功した技術や演出のノウハウを、作者からOKをもらって商業イベントで応用する...

...そんなポジティブスパイラルを僕は期待しています。VOCALOID関連に限らず、全ての日本発カルチャーで。