- 青少年ネット規制法案についてのプレスリリース
(MIAU:http://miau.jp/1207693923.phtml)【4/9】
すでに複数のメディアで報道が行われておりますが、現在、自民党及び民主党において、インターネット規制法案とも言うべき法案が検討されています(自民党法案名『青少年の健全な育成のためのインターネットの利用による青少年有害情報の閲覧の防止等に関する法律案』、民主党法案名『子どもが安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律案』)。
MIAUでは、複数のルートを利用して法案の原文を手に入れ、検討を行ってきましたが、少なくとも下記のような疑問点があると認識しています。
- 有害基準の問題
- 個人ウェブサイトなど非商業的運営者が対象になっている点
- プロバイダの講ずべき範囲が不明確かつ広範囲である点
- フィルタリングの技術上の問題点
- 知る権利の侵害
- 教育という視点の欠如
- 経済的な問題点
(INTERNET Watch:http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/04/09/19146.html)
今回、両党が検討している法案についてMIAUは、「言論規制という意味でも、実際の運用という意味でも、多くの懸念がある法案。このような懸念についてきちんと解決を行なってから、法案を国会に提出すべき」とコメント。今後は、法案について検討するとともに、議員へのロビー活動、法案の問題点の一般への周知などを行なうとしている。なお、この法案に関するイベントを5月1日に都内で開催する予定だという。
- 日本のインターネット産業に大きな節目?--自民と民主が重要法案を準備
(CNET Japan:http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20370849,00.htm)
- 青少年のネット規制法、「目的は正当でも手段が大まかすぎる」--東大教授が苦言
(CNET Japan:http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20371021,00.htm)
また、法的な規制を仮にするとしても、この場合は「青少年の保護」という目的に、適切に、ぴったりと合った手段が取られるべきであって、「目的が正当だから、手段のほうはかなり大まかなものでも良いだろう」という考え方は取るべきではありません。
(中略)
法的な規制でもって悪いものを排除しようという方向を進めると、何とかして網の目をかいくぐろうという方向にインセンティブを与えてしまうことになりかねません。
(ITmedia News:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0804/09/news096.html)
18歳未満の未成年者が“有害”サイト閲覧できないようにする――そんな法律が今国会で成立しそうだが、この法案には問題点が山積している。
先日フジテレビ系で放映された「報道2001」に高市議員(追記:自民党、高市早苗・前少子化担当相)が出演したとき、ゲストの高校生が高市議員に対して「ネット規制よりも教育が大切。自分自身がネットを使うときのモラルやリスクを学校で学んだのは高校1年生の『情報』の授業だった。中学生からネットを使っていた自分はそれだと遅すぎると思う」と発言した。
こうしたネット規制は、パターナリズム的に対処しても(高市議員本人が認めているように)限界が見えている。規制を行う際には、早い段階からネットリテラシーを高める教育もセットで行わなければならない。同番組で高市議員は「もちろん、親や学校における教育も大事だ」と答えたものの、教育に関する具体的なプランなどは語られなかった。このあたりも今後十分に議論されなければならない。
・取り上げたWebページ分だけでもかなりの長文になるのですが、一ネットユーザーとして取り上げないわけにはいきません。この件は!
・まだこれらのページを斜め読みしただけですが、この「インターネット規制法案とも言うべき法案」は、「子供にナイフを使わせるのは危険だから、ナイフを全て取り上げよう」みたいな、極めて安易かつ無責任な代物です。
・ナイフの使い方を教えずに、どうやってナイフを正しく使えるようになるでしょうか?ナイフの正しい使い方...インターネットを安全かつ効果的に使えるようにするための教育と、不正なサイトのピンポイントかつ地道な摘発と規制こそがもっとも必要なことのはず。分かってる人は皆同じことを言ってるはず。
・分かってない政治屋を厳しく糾弾していきましょう!
・...えー。大分アジテーション入ってしまいました。口直し行きましょう。
(ITmedia News:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0804/08/news012.html)
「このままでは出版業界は崩壊する」――そんな危機感から、1つの電子書籍販売サイトが生まれた。絶版本を電子書籍で“復活”させる「ダイナミックアーク」だ。開設したのは、漫画家・永井豪さんの版権管理・マネージメント会社のダイナミックプロダクション。新刊書籍が量産されてはすぐに絶版になるという出版界の負の連鎖に、一石を投じたいという。
・えー、またネットの話題ですみません。
・ボロクソに叩かれてるJASRACが君臨管理している音楽業界より、もっとひどい状態になってたんですか?!出版業界は。
・是非この試み、上手く行って欲しいものです。そして後に続くものも...