- 前回(2010/01/29 - Friday:http://d.hatena.ne.jp/hal_dynast/20100129#1264776273)
家庭用太陽光発電システム導入検討の続報です。
先日相談を持ちかけた会社の営業担当から、おおざっぱな検討結果を聞きましたが...う〜ん、状況はあまりよろしくありません。
営業担当曰く「設置しても元が取れないかもしれません...」
主な理由は「家の方角」。
まず確認しておきますが、太陽電池のパネルは太陽光を受けて発電しますが、パネルに直角に光が当たったときに最も効率よく発電し、光の当たり方が斜めになるほど効率が下がり発電量が少なくなります。
よって、太陽電池パネルは基本的に南向きの屋根上に設置することになります。
それで僕の家の場合ですが、屋根の面が南西方向と北東方向になるように建っています。
北東方向の屋根上は、当然太陽光がまともに当たらないので設置できず。
設置できるのは南西方向ですが、方角と屋根の角度の関係から、最も条件の良い季節時間帯でも太陽光がパネルに直角に当たらず、発電効率の低下が避けられないそうです。
この話は初回打ち合わせ時に、リフォーム時の自宅図面を営業担当に渡して、2日ほどで簡易シミュレーションしてもらった結果に基づくものです。
より精密なシミュレーションと正式な見積もりを出してもらうため、今日自宅の電気使用量明細1年分を営業担当に貸しました。
結果は追って確認して、公表できる分はここにも載せる予定。
導入する動機が「地球環境に貢献する」自己満足もいいのですが、それだけでは導入に踏み切るのは難しい...何らかの「投資効果算定基準」を、見積もりが出てくるまでに考えないと。
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・参考情報
- 太陽光発電1000万世帯に 政府、温暖化ガス削減へ行程表
(NIKKEI NET:http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20100202ATFS0102901022010.html)
2020年までに国内の温暖化ガス排出量を1990年比25%減らす目標達成に向け、政府が検討しているロードマップ(行程表)案が明らかになった。
太陽光発電では、家庭用で現在の30倍以上の1000万世帯に、工場などの産業用では100倍以上の4300万キロワットに引き上げる。
- 家庭用の太陽光発電システムについて教えてください。
(Yahoo!知恵袋:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1416692914)
- 家庭用太陽電池、「導入したくてもできない」が約3割
(nikkei BPnet 〈日経BPネット〉:http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090824/175969/)
情報を集めていくと、現在の太陽光発電システムの初期投資額及び売買電システムでは「日中に発電した電気を売電して、その利益で電気代をゼロにして、初期投資も回収する」のは、かなり難しいと言わざるを得ないようです。
価格も下がってきて、補助金をもらっても、まだ初期投資額は高くつきます。
で、「金はあって設置したいが、諸事情で出来ない」世帯は、予想以上に多そうです。「集合住宅に入居してるので一存で導入できない」「高層ビル等の陰になる」「山間部で山の陰になる」「積雪地帯で雪が積もると発電できない」、あと僕の家のように「家の構造や方角のため、設置しても十分な発電が出来ない」etc.・・・本当に国の計画通り、1000万世帯に太陽光発電システムを設置できるか、疑問に想えてきました。