- 前回(2010/02/03 - Wednesday:http://d.hatena.ne.jp/hal_dynast/20100203#1265206270)
先週の月曜日、見積もりを依頼した会社の営業担当から、詳細なシミュレーション結果と導入見積書をいただきました。
それから1週間強、不定愁訴やら五輪やらで時間がかかってしまいましたが、結論を出して会社の営業担当に返答しました。
「導入断念、中止」
大変不本意な結論になってしまいました。
理由は「投資効果が出ない」。正確に言えば「投資をして太陽光発電を導入しても、それに見合う発電量と電気代削減効果(≒地球温暖化抑制効果)を得られる見込みがない」
- 今回の見積もりの概要
・導入金額総額:約120万円(税、補助金、手続き代行料、etc.込み総額)
・設置装置規模:約1.7kw
・発電量予想 :約1700kwh/年(約140wh/月平均)
・発電効率予想:約66%
・売電収入予想:約6万円/年(約5000円/月平均)
・光熱費削減額予想:月平均約2000円(参考〜現在の自宅電気料:約12000円/月平均)
一般的に一戸建て住宅で導入する太陽光発電の規模は2.5〜4kw。
我が家は、元々それほど大きな家でない上屋根の設置条件が厳しく、2kwにも満たない規模しか設置できないとされました。
そして前回でも取り上げましたが、屋根の方角が悪くて、太陽電池パネルを設置しても光が十分当たらず、発電効率が大幅に低下してしまうシミュレーション結果になりました。
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今回、こんなものを考案してみました。
- 太陽光発電「導入効果」ベンチシート
- Lv.0:設置した設備で正常に発電できる
- Lv.1:最も条件の良い季節(5月、7月〜8月頃)で、売電できる発電量を得られる
- Lv.2:最も条件の悪い季節(11月〜1月頃)で、売電できる発電量を得られる
- Lv.3:最も条件の良い季節で、導入前と比較して月電気代を半減できる
- Lv.4:最も条件の悪い季節で、導入前と比較して月電気代を半減できる
- Lv.5:導入前と比較した導入後の売電利益で、設備寿命までに初期投資額を回収できる(太陽電池パネルの寿命は15年以上とされる)
- Lv.6:導入前と比較した導入後の売電利益で、10年以内に初期投資額を回収できる
- Lv.7:最も条件の良い季節で、売電利益で月電気代を全てまかなえる
- Lv.8:年間平均で、売電利益で月電気代を全てまかなえる
「Lv.」の数字が大きいほど導入効果が大きいことになります。
どのLv.で「採算がとれる」と判断するかは、施主の考え方によると想いますが、僕個人的には最低でもLv.4はクリアしたいところ。
今回の我が家の場合、Lv.2もクリアできるか怪しいと、会社の営業担当に言われてしまいました。
太陽光発電導入を考えている皆さん、この僕が考えた「ベンチシート」を検討の材料に使ってみませんか?
導入検討時に十分なシミュレーションをして、設置後「思ったほど発電してくれない」と後悔しないようにしてください...