(元)うつ病患者の独り言 for はてなブログ

★ここ(はてなブログ)は、自身のポータル(自己紹介、リンク集)および、はてなダイアリー過去掲載分保管用に運用しています。通常のつぶやきはX(Twitter)及びタイッツーをどうぞ。 ※ブログコメントは無効にしています。反応はX(Twitter)またははてなブックマークでお願いします。

うつ病のセカンドオピニオンとインフォームドコンセント

Wikipediawikipedia:セカンド・オピニオン

Wikipediawikipedia:インフォームド・コンセント

今日、「切り札」を切りました。
悪化して自力対処できなくなり休業にまで追い込まれたうつ病に対処するため、実物大ガンダムが見える病院へセカンドオピニオンとして行ってきました。


なお、(僕自身正確に内容を把握せず行ってしまいましたが)セカンドオピニオンは、「主治医以外の医師に、『参考意見』を求める」ことであり、その結果に基づき判断するのは「自分自身」です。(主治医もセカンドオピニオンの結果は参考にしますが、セカンドオピニオンの意見で治療方針が左右されません)
また、セカンドオピニオンを受けるためには、主治医の同意及び紹介状が必要で、保険は利用できないので実費を支払う必要があります。(今日の僕の実費は3000円でした)


〜〜〜〜〜〜〜〜

結果を先に言うと、
「切り札は、効果はあったが『切り札』たり得なかった」。
それなりに準備はしてました。今までにかかりつけ医やカウンセラーとやりとりした内容をまとめて印刷し、聞きたい要件をメモ1枚に書き込んで持参しました。


幾つかの質問と回答の中から、他のうつ病患者にも参考になりそうな件を公開します。

  • 答:「大うつ病」でも「非定型うつ病」でも、診断方法は大差なく、処方される抗うつ薬も同類のものが使われる。そのような分類診断より、患者自身の状況を時間をかけて把握し、多数の抗うつ薬精神安定剤から、個々の患者に合った薬を選んで処方する。
  • 問:ネットで見つけた自閉症自己診断サイトで簡易診断を行ったところ、「自閉症の可能性が高い」という結果が出た。僕は自閉症なのか?うつ病との因果関係は?

(参考:Autism-Spectrum Quotient:http://www.the-fortuneteller.com/asperger/aq-j.html

  • 答:自閉症と健常者の間には明確な境界はないが、自閉症と明確に診断される人は、3〜5歳でその兆候を確認できる。アスペルガー症候群等一部の自閉症は、子供時代は顕在化せず大人になってから顕在化することもあるが、その場合も本人より周囲の人によって指摘されることが多い。僕の場合は「自閉症的性格」と思われるが、自閉症アスペルガー症候群)とは認められない。またうつ病との因果関係も、直接は無いと思われる。

そして、

  • 答:うつ病で長期にわたって通院しているのなら、当人のうつ病に関して一番分かってるのは、通院しているかかりつけ医だ。かかりつけ医との信頼関係を十分構築して、納得のいく診療と処方をしてもらうのが本筋である。


僕としては、もっと質問に対する明確(数値化的)な回答と、具体的な対処方法のアドバイスが欲しかったのです。
しかし病気の原因や症状がはっきりしている、癌とか糖尿病とか高血圧とかとは違い、うつ病精神疾患は「医学検査結果のこの数値が××なので○○病です」という診断方法は今のところありません。

YOMIURI ONLINEhttp://osaka.yomiuri.co.jp/science/news/20100408-OYO8T00778.htm
こんな情報もありますが、まだ実用化されて全国で広く活用される域に達していません。今回のセカンドオピニオンでも、この記事の情報は全く出ませんでした。

  • こころの検査入院

東京大学医学部附属病院http://www.h.u-tokyo.ac.jp/patient/depts/kokoro/index.html
本当のところ、こういう検査と診断を今回期待してたのですが...
それでも今日受診した医師によるセカンドオピニオンでは、かかりつけ医に聞けないでいた複数の疑問点を質問でき、十分とは言えないまでもそれに対する回答を得ることが出来ました。その点で、今日の3000円の出費は無駄ではなかったと想います。

現在も診断が医師の主観に頼ること、抗うつ剤等の薬物療法以外の治療法(認知療法等)の選択肢が(日本においては)ほとんど無いこと、etc.により、うつ病精神疾患では「インフォームドコンセント」で患者側が納得する結論を得ることは難しいと、今回の「セカンドオピニオン」受診で体験することになりました。


で、僕にとっての問題は、これからどうするか。

  • 答:うつ病は、個人の性格、家庭の環境、職場の環境、交流関係等、多くの要因が複雑に関係して発症するものである。よって、一つの方法だけでうつ病を治癒させることは出来ない。

切り札を使って得た答えは、「手札を多く持て」...さて、どうしたものか?幸い、今回は考える時間が十分あるけど。


・10/9追記:コメントを頂いたので、一寸調べました。「手札」のとっかかり備忘録。

  • MAOI(モノアミン酸化酵素阻害薬)

Wikipediawikipedia:モノアミン酸化酵素阻害薬

(非定型うつ病研究日誌:http://blogs.dion.ne.jp/researchdiary/archives/8726578.html)【2009年09月05日】

(非定型うつ病研究日誌:http://blogs.dion.ne.jp/researchdiary/archives/8735706.html)【2009年09月08日】

  • 電気けいれん療法(電気ショック療法)

Wikipediawikipedia:電気けいれん療法

  • 電気ショック療法 electroshock therapy

(私家版・精神医学用語辞典:http://psychodoc.eek.jp/abare/ect.html