先週大騒ぎになって、ここでもリンクを集めた(2010/11/05 - Friday:http://d.hatena.ne.jp/hal_dynast/20101105#1288958911)「尖閣諸島ビデオ流出」で、急転直下の事態が...またリンクを集めます。
- 衝突ビデオで神戸海保職員逮捕へ 上司に「自分が流出させた」
(47NEWS:http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010111001000317.html)
尖閣諸島付近の中国漁船衝突の映像流出事件で、神戸海上保安部に所属し巡視艇うらなみに乗務する40代の海上保安官が、上司の船長に「自分が流出させた」と関与を認めたことが10日、分かった。警視庁は同日午後、国家公務員法(守秘義務)違反などの疑いで取り調べを始めた。同日中にも逮捕する方針。
- 神戸海保職員を逮捕へ 尖閣映像流出させた疑い
(asahi.com:http://www.asahi.com/national/update/1110/TKY201011100241.html)
・その「自首した海上保安庁の人」、守秘義務違反に当たるのは承知のはずだったのに、何故やったのか?
- 巡視艇ナンバー3のベテラン、義憤募らせ送信?
(YOMIURI ONLINE:http://www.yomiuri.co.jp/feature/20100924-728653/news/20101110-OYT1T00671.htm)
巡視艇の乗務経験が長いベテラン航海士で、ある海保職員は「長年、巡視艇に乗っていただけに、仲間が命がけで中国漁船と渡り合っている事実が、国民の目に隠されていることに義憤を募らせたのだろうか」と戸惑いを見せた。
また、主任航海士とかつて同じ職場だったという5管本部の男性職員は「淡々と仕事をこなすタイプで、目立つ存在ではなかった。そんな大胆なことをするとは思えない」と驚いた様子だった。
- 「流出」告白の海保職員に、読売テレビが独自取材
(asahi.com:http://www.asahi.com/special/senkaku/OSK201011100083.html)
・読売テレビ〜朝日新聞のスクープ記事。
記者が番組で語ったところによると、取材は数日前で、神戸市内で約2時間面会したという。
(中略)
映像の入手経路についてははっきりと答えなかったというが、「ほぼすべての海上保安官が見ようと思えば見られる状況にあった。さして国家機密的扱いはされていなかった」と話したという。
取材時の保安官の様子について、記者は「落ち着いた様子で、言葉を選んでいた」と語った。「周りの職場の人たちに大変大きな迷惑をかけることになった」とも話していたという。
・リンク集
- 【中国漁船衝突の映像流出事件】海上保安官の聴取続行、「まさか、うちの職員が…」−参加新聞社電子号外
(47NEWS〜トピックス:http://www.47news.jp/47topics/e/183546.php)
・解説記事
(日経ビジネスオンライン:http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20101108/216999/)
- 尖閣ビデオ流出にまつわる4つの論点
この件は、複数の論点が交錯しており、何を何の観点から語るかによって、評価がバラバラになってしまいそうです。また、論理も宙返りしそうなので、ちょっと論点を分解しておこうと思います。
第一は、政府の情報管理の不備の問題。
第二は、情報を秘匿しようとした政府判断の妥当性。
第三は、内部告発の手段の妥当性。
そして、
第四は、暴力装置としての権力の崩壊。
・個人的感想
ビデオを流出させた海上保安官は、法令に則って「守秘義務違反」に問われるのは避けられないと想う。
それとは別に「ビデオを公開しなかった」「中国人船長を釈放した」民主党政権の妥当性は問われなければならない...結果として中国を増長させて日中関係を悪化させたのだから、北方領土や竹島の問題も含めて、外交失策連発による日本国益損失の責任、管政権と民主党はどうしてくれるのかね!?