(静岡市こころの健康センター:http://www.city.shizuoka.jp/deps/kokoro/desaki_kokoro_group.htm)
今年1月〜2月に、静岡市こころの健康センターで、うつ病集団認知療法を受診して終了してから1ヶ月。最終回の最後に予約してあった「事後面談」に、今日行ってきました。
集団認知療法で講師を務めた男性が、面談に対応してくれました。
全8回の集団認知療法受講後、「考え記録表(思考記録表)」を使って自習しながらうつ病の克服を目指すはずでしたが...
...3月11日の「東北地方太平洋沖地震」が、状況を全てひっくり返してしまいました。
あんな大震災を目の当たりにして平静でいられる人は、まずいないでしょう。
「考え記録表(思考記録表)」を自作したものの、それを使った自習は全く手が着かない状態です。
それでも、現時点の僕のうつ病の病状は、どちらかというと良い方向で小康状態です。
僕のうつ病最大の悪化要因だった、職場での上司同僚との人間関係が、復職時の配置転換等の配慮で、大幅に改善されたことが大きいです。
大震災も、僕は直接の被害は受けていないことで、膨大な被災情報に翻弄されがちなものの、うつ病悪化の要因にはなっていません。
自宅の大規模リフォームで耐震強化を図ったことで、「あの程度の揺れでは、我が家はびくともしない」安心感も、僕の精神安定には役立ってるはずです。(もっとも今回の大震災のような、大津波や火災に遭遇したらひとたまりもないでしょうが...)
面談内で「全8回受講された、集団認知療法について、感想や意見はありますか?」と問われたので、思い付く限りの提言をしてきました。
・まず全8回では回数が少なすぎる。「考え記録表(思考記録表)」の書き方を覚えたところで終わってしまう。
・「考え記録表(思考記録表)」を自分に適用するとき、自習では限界が有り、講師のサポートや一緒に参加している人の意見等が必要。
・そのためにも集団認知療法の回数は、少なくともあと4回、出来ればあと8回必要と僕は考える。
・今回の集団認知療法では、塾のような座学形式で、受講者同士が直接意見交換をするような場面が無かったことが残念。
・「考え記録表(思考記録表)」を自分に適用する作業時、3〜4人の小グループにスタッフ1人が付く形で、「理由(根拠)」「見直し(反証)」を考えるようにすると効果的ではないか?
・ただ、自分の問題点や悩みを、「考え記録表(思考記録表)」に適用する過程で、他の人が知ってしまうことに抵抗のある参加者はいるかもしれない。
・認知療法(認知行動療法)を実施している医療機関は非常に少なく、静岡県では現時点でここ「静岡市こころの健康センター」しかない。そのため参加希望者が殺到して、抽選倍率が2倍3倍という事態になっている。県東部(沼津、三島)県西部(浜松)でも、ここと同じような形で認知療法を実施出来ないか?
かなり無茶振りもしましたが、投薬や休養だけでは快復しないうつ病患者が少なくない現状を打開するためには、認知療法や行動療法を始めとした精神療法によるアプローチを、もっともっと充実させなければならないことを、痛切に感じている次第です。
僕の今後ですが、「東日本大震災」の混乱がある程度収束して復興への道筋が付き、国内の雰囲気が安定するまでは、僕の「考え記録表(思考記録表)」による自習も中断せざるを得ないのが実情です。
そのためにも、今災害支援活動をしている人たちに頑張ってもらうしか無いのですが...