- 首相、TPP交渉参加を表明 農業「断固守り抜く」
(47NEWS:http://www.47news.jp/CN/201111/CN2011111101000802.html)
野田首相は11日夜の「包括的経済連携に関する閣僚委員会」で、環太平洋連携協定(TPP)交渉への参加方針を表明した。この後会見し、交渉参加に向け米国などTPP関係国と協議に入る考えを明らかにした。「貿易立国として活力ある社会を発展させるには、アジア太平洋地域の成長力を取り入れる必要がある」とTPPの意義を強調。
- TPPと野田総理の態度のわかりにくさ
(日経ビジネスオンライン:http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20111110/223770/)
その意味で、政治家はサッカー選手に似ている。
ペナルティエリアにおいて、不決断は誤った決断よりも悪い。
パスとシュートのいずれが正しいのかは、神のみぞ知るところで、つまり、誰にもわからない。
が、最悪の決断だけは常にはっきりしている。それは、決断しないこと、すなわち、パスを出すべきなのかシュートを撃つべきなのか迷っているうちに囲まれてボールを奪われる事態だ。枠を外したシュートであれ、届かないパスであれ、逡巡の結果としての無意味なボール保持よりは数段マシなのだ。
ゆえに、野田総理は決断せねばならない。
たいへんな重責だ。
交渉への参加が国益にかなっているのかどうか、判明するのは、おそらくずっと先の話だ。
現状ではっきりしているのは、交渉参加(および加盟)によって利益を得る者と、損害を被る者が出ることだ。ということはつまり、「国益」は、これから先しばらくの間、分裂した形で表現されるわけだ。
むずかしいのは、いずれの意見を汲み、どんな人々の立場を尊重し、どの方面に煮え湯を呑んで貰い、誰を切り捨てるのが、長い目で見た場合の国益であるのかを見極めることだ。これは、結果が出てみないとわからない。
・野田佳彦首相は、「環太平洋戦略的経済連携協定(Trans-Pacific Strategic Economic Partnership)(TPP)」に、「参加する」決断を下しました。
・僕はその決断は間違っていないと予想します。が、確信は持てません。確信が持てない理由は、上記日経BPOの小田嶋さんのコラムに書いてある内容(是非リンク先で全文読んで欲しい、長いけど)とほとんど同じ。
・経済団体も農業団体もその他団体も、TPPを自分にかかわる部分だけで解釈して騒ぎ立てるばかりで、TPP全体像と目指す方向がさっぱり見えない。説明不足の責任は、政府にもマスコミにもあると想う。誰か全体像と主要分野の状況と方向性を、中学生でも分かるレベルで説明してくれ!
・追記:各紙TPP関連コラムを読み比べてみました。面白くもあり、つまらなくもあり...何とも。
- 天声人語 2011年11月12日(土)付
(asahi.com:http://www.asahi.com/paper/column20111112.html)
- 春秋 2011/11/12付
(日本経済新聞:http://www.nikkei.com/news/editorial/article/g=96958A96889DE1E4E6E6E4E6E6E2E3E0E3E3E0E2E3E39F9FEAE2E2E3?n_cid=DSANY001)
- 11月12日付 編集手帳
(YOMIURI ONLINE:http://www.yomiuri.co.jp/editorial/column1/news/20111112-OYT1T00049.htm)
- 大自在 > 11月12日(土)
(静岡新聞:http://www.at-s.com/news/detail/100075928.html)
- 北斗星(11月12日付)
(47NEWS〜秋田魁新報:http://www.sakigake.jp/p/column/hokuto.jsp?kc=20111112ax)
- 凡語 2011年11月12日掲載
(47NEWS〜京都新聞:http://www.kyoto-np.co.jp/info/bongo/20111112.html)
- 卓上四季 2011・11・12
(47NEWS〜北海道新聞:http://www.hokkaido-np.co.jp/news/fourseasons/331559.html)
・地方の新聞ほど否定的な表現になるのは、その立地の事情を暗に表してるようで、それは興味深いかな。