(元)うつ病患者の独り言 for はてなブログ

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「イーハトーヴ交響曲」の全貌〜冨田勲×宮沢賢治×初音ミク

TOWER RECORDS ONLINE:http://tower.jp/store/event/2012/12/ISAO%20TOMITA(003032)

開催日時
2012年11月23日(金) 21:00
場所
渋谷店 B1F 「TOWER RECORDOMMUNE SHIBUYA STUDIO」
出演
冨田勲(作曲家)、伊藤博之クリプトン・フューチャー・メディア代表取締役)、
篠田元一(シンセサイザーアーティスト)、四本淑三(ライター)
司会:松山晋也

参加方法
・入場料:無料
11/23(金)20:30〜 1F特設カウンターにて、先着で入場番号付き観覧優先券を配布致します。

「イーハトーヴ」交響曲世界初演公演鑑賞後、こちらのトークイベントにも参加してきました。


タワーレコード池袋店の地下にあるステージが会場。
21:00から予定通り、1時間半のトークイベントが開催され、インターネットの生中継も行われました。その様子を、覚えている範囲で列記してみます。


・出演は、冨田勲(作曲家)、伊藤博之クリプトン・フューチャー・メディア代表取締役)、篠田元一(シンセサイザーアーティスト)、四本淑三(ライター)
司会:松山晋


・冨田先生の思い出話からトークはスタート。戦前の尋常小学校から、宮沢賢治作品との出会いへ。
・文学に疎い僕は知らなかったが、宮沢賢治作品を冨田先生が初めて読んだ戦前、宮沢賢治は有名な作家では無かったとのこと。
・そのまま話し続けると何時間でも続けられそうな冨田先生を、司会が時々制して、次の話題へ。
シンセサイザー作品の出世作「月の光」より、前に作った作品「銀河鉄道の夜」。創作する人の多くがそう感じるように、冨田先生も「銀河鉄道の夜」は今更表に出したくなかったらしい。


・話題は初音ミクへ。冨田先生は今回のイーハトーブ交響曲で、当初は「人間では無い人間の声」を所望していて、初音ミクありきでは無かった様子。
・しかしステージ上で、いかに初音ミクイーハトーブ交響曲に登場させるのにふさわしいかを熱弁する冨田先生は、間違いなく「みっくみくにされてます」。
・途中で、先ほどの公演を録画した映像を見る。あれ?こんな音だったかな?...生音とスピーカーから鳴る音の違いを、またもや感じてしまった。


トークイベント後半は、今回の初演での苦労話。
・伊藤社長や四本さんから、表に出ていなかった設定等が次々明かされる。


・ミクさんの3DCGシステムは、「MMDAgent」であること。
・ミクさんの振り付けは、まさたかP筆頭の打ち込み組のデータと、札幌の大学で収録したモーションキャプチャデータを使用していること。
・ミクさんの振り付け制作時、まだ曲が完成していなかったので、バレエの振り付けを基に、試行錯誤で行われたこと。
・ミクさんの歌声と振り付けを、指揮に同期させる方法として、キーボードのキー1つ1つに歌声と振り付けを割り当てて、キーボード奏者の操作で指揮に合わせていた。
・コンサートでのキーボード奏者の篠田さんによると、ミクさんの発声のタイミングをリアルタイムに指揮に合わせるのは非常に難しく、徹夜で練習したとのこと。
・コンサートホールのミクさん投影システムも、現地合わせ時に上手く映らず、3時間も試行錯誤したこと。
・特に苦労したのが、従来の初音ミクコンサートではディラッドボードの後方から投写していたプロジェクターを、前方投写でシステムを組まなければならなかったこと。


・あっという間に予定時間の1時間半が経過。トークが佳境に入っているところで、トークイベントとネット生中継が尻切れトンボに半ば強制終了に。
・「この続きを改めてやりましょう」と提案が出て、出演者と観客が合意。遠くないうちに開催してくれることを期待して待ちましょう。


・関連リンク集

  • TOWER RECORDOMMUNE SHIBUYA、開局記念番組は「冨田 勲×初音ミク」!

(WIRED.jp:http://wired.jp/2012/11/23/tower_recordommune_shibuya/

(Togetter:http://togetter.com/li/411865